高い熱が数日間続き、機嫌が悪くなります。目が赤く充血し、唇も真っ赤になり、体に発疹が出ます。手足の先や首のグリグリ(リンパ節)が腫れたり、BCGを接種したところが赤くなったりします。

初めからこれらの症状がそろっていることはめったになく、高い熱がはじめに出て、日を追うごとに次の症状が現れてきます。

ときに心臓に障害をきたすことがあります。川崎病の原因はわかっていません。

<治療>

川崎病の疑いが強くなれば入院治療が必要です。診断がつけば、心臓の障害を防ぐために、ガンマグロブリンという薬の点滴を行います。

<診断がはっきりつくまでに家庭で気をつけること>

・高い熱:高熱が続き、機嫌も悪いですが、解熱剤を使いすぎないように気をつけましょう。

・食べ物:食欲がないのはしかたがありませんね。子どもの好きなもので消化の良いものを与えましょう。

・水分:水分を十分とるように心がけてください。

・入浴:基本的に入って構いませんが、熱いお湯につかると体力を消耗します。熱でつらそうなときは、お風呂はひかえましょう。

<治りますか?>

入院してきちんと治療をすれば、ほとんど生命にかかわることはありません。心臓に障害を残すことがあるので、退院後も引き続きエコーの検査をして、経過をみていく必要があります。