体の中の鉄分は、血液(赤血球)を作る材料です。鉄分の蓄えが少ないと、貧血になります。
思春期には体の急な成長のために鉄分が必要になります。とくに女性では月経のために外に出ていく鉄分が増えるため、貧血になりやすいです。不規則な食事やダイエット、過激なスポーツなども貧血の原因となります。
貧血があると、顔色が悪い、疲れやすい、動悸や息切れ、イライラする、などの症状が現れます。
<治療>
・血液検査で鉄分の不足による貧血とわかったら、鉄剤を3ケ月ほど飲みましょう。
・鉄分の多い食品だけでは貧血を治すのは難しいため、薬をきちんと飲み続けましょう。
・ビタミンCを多く含む果物や野菜は、鉄分の吸収をよくします。
・定期的に血液検査をして、体の中の鉄分の蓄えが十分になったことを確かめてから鉄剤をやめます。
*鉄剤を飲むと、便が黒っぽくなることがありますが、心配いりません。お腹の調子が悪くなる子もいます。あまりにもつらくて鉄剤が続けられない場合には食品から補うようにします。
<食べ物や食生活に注意する>
治療が終わったあとも鉄分の多い食品をとるように心がけて、また貧血にならないようにしましょう。
・鉄分の多い食品
レバー、肉類、卵黄、さかな、貝類、パン、みそ、大豆、とうふ、ほうれん草、じゃがいも(皮つき)、のり、など
スナック菓子の食べすぎや炭酸飲料・ジュースの飲み過ぎは控えましょう。朝食を抜いたり、偏った食事をしているときは、特に食生活の見直しが必要です。
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