赤ちゃんの便秘症の目安・・・便の回数が1週間に3回より少ないとき

ほとんどの赤ちゃんは3日に1回以上の便が出て、4日以上出ないとお腹がはったり、ぐずったりする子が多いと考えられています。そのため、便の回数が1週間に3回より少ないときに、便秘症と考えて対応するのが良いでしょう。

<赤ちゃんの便秘症の原因>

①特別な原因があるとき(生まれつきの病気)

鎖肛:肛門がしっかり開いていないために便が出ない。

Hirschsprung病:肛門は正常だが、腸の肛門に近い部分がいつも収縮している状態のために便が出ない病気。

どちらも生まれつき症状があり、普通の治療ではなかなか良くならないことが多いので、生まれつきの便秘や頑固な便秘には注意が必要です。

ただし、Hirschsprung病はそれほど症状が強くないために、1歳を過ぎてからようやく診断されることもあります。

②特別な病気ではないとき

・哺乳不足
おっぱいの張りが乏しい、赤ちゃんがなかなか乳首を話さない、授乳後わずかな時間でおっぱいを欲しがって泣く、などは母乳不足の疑いがあります。

哺乳量を知るためには
授乳前後に赤ちゃんの体重を正確にはかってみるのが一つの方法ですが、1~2週間ごとに体重の増加をみることによっても母乳不足の有無を知ることができます。

<治療>

赤ちゃんの便秘症の治療方法はあまり確立させていないため、次のような方法をいくつか試してみることになります。

①肛門刺激

綿棒にワセリンなど滑りをよくするものを塗って、肛門から1~2cm挿入することで刺激します。肛門を痛めないようにやさしくやれば、毎日やることも可能です。

②果汁

プルーン、リンゴ、柑橘類などの果汁を3倍くらいに薄めて10~20mlほど飲ませます。

③ヨーグルト

離乳開始後の赤ちゃんでは、毎日少しずつヨーグルトを食べさせることで便通が良くなる場合があります。

④糖類下剤

1.2の方法を試しても便秘が続く場合は、マルツエキスやラクツロースなどの糖水を試してみましょう。

⑤その他の下剤

すべて無効の場合には、ラキソベロンやカマ(カマグ)などの下剤が試されることがありますが、これは医師の指示に従ってください。

⑥浣腸

たまに浣腸するのみでコントロールできる場合には、4日目や5日目に浣腸して経過を見ることもひとつの方法です。ただし、必ず医師と相談しながらにしましょう。

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